主治医以外の話を聞く「セカンドオピニオン」

「この歯は抜歯するしかありません」
「入れ歯やブリッジは難しいので、インプラント治療を進めましょう」

クリニックで、ご自身の希望とは異なる治療の提案をされたとき、みなさんはどのように感じますか。
たとえ、しっかりと診査診断をしてもらった結果であったとしても、信頼をしている歯医者さんからの言葉であったとしても、心のどこかに次のような疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

「本当に歯を残すことはできないのだろうか…」
「インプラントをするしか方法はないのだろうか…」

このようなときは、他のドクターに意見を聞くことができる「セカンドオピニオン」がお勧めです。
同じ症状であっても、歯科医師によって提案内容が異なることがあるためです。

患者さんにとってベストな治療法を選び、納得して治療を開始していただくためにも、不安や疑問が残るときは、ぜひセカンドオピニオンを活用してみてください。

セカンドオピニオンは、複数のドクターからアドバイスをもらい、その中から、よりご自身に合った治療法を探すことが目的です。間違っていただきたくないのが「ご自身の意見に賛同してくれる歯科医院を探すもの」ではないということです。

例えば、医師から「抜歯」を進められたとします。「抜きたくない」と考える方は、抜かずに治療してくれる歯科医師を探すためにセカンドオピニオンを利用しがちです。これは間違った活用の仕方だといえます。

もちろん、可能な限り患者さんの希望に近い形で治療を受けられるのが最善です。しかし、ご自身が受けたい治療と、治癒に向けた最善な治療法は異なります。患者さんには、できるだけニュートラルな目線で提案された治療法のメリット・デメリットを考えていただきたいと思います。